前回の続きです。
まずは、ホイールスペーサーです。
前回の測定値を元に、(今後の構想を考慮に入れて)フロントは7mm、リヤは10mmにすることにしました。
Porsche用のホイールスペーサーを製造しているメーカーとしては、皆さんご存知、ドイツのH&Rさんが最も有名で、「第一次ツラツラ計画」でも使用しました。
しかし、製品ラインナップが、7mm(品番:14957161、定価:28,080円)の上は、14mm(品番:28957161、定価:33,480円)となってしまい、しかも、7mmのものは、センターハブが「無い」タイプとなってしまいます。
センターハブ無しは、いかに加工精度が高かったとしても、高速走行時のハンドルの“ブレ”が気になるところです。
#加えて、ドイツ本国での販売価格を知ってしまうと、日本の販売代理店とやらが、いかにボッタクっているかが分かるため、どうも国内で買う気にはなれません。0xF9D1
厚みが7mmで、センターハブ付きで、しかもType 997はセンターハブが「3本爪」のタイプなので、この条件に合うホイールスペーサーを探したのですが、これがなかなか見つかりません。
イタリアのBimeccさんも、Porsche用のホイールスペーサーを出していますが、こちらも厚みが7mm(品番:SP7POR、定価:10,800円)のものは、センターハブ無しとなっています。
(しかも、7mmの上は、15mm(品番:SP15POR、定価:19,440円)となってしまいます)
一方、日本のiiDさんからは、厚みが7mm(品番:WS-0030-07、定価:9,720円)と10mm(品番:HS-00301DS-10、定価:18,360円)のタイプが出ています。
他のメーカーが「鋳造」であるのに対し、iiDさんは「鍛造」ということで、(今後の構想を考慮に入れると)良さそうなのですが、7mmのタイプは「鋳造」となってしまい、しかも、やはりセンターハブ無しとなっています。
#う~む、なかなか難しいです。(もっとも、選んでいる時が一番楽しいのですが)0xF9C6
最終的に、martelさんのホイールスペーサー、「MARS Super Spacer SS-Type」にしました。
画像手前から、フロント用の7mm(品番:SS07TH-P002、定価:23,760円、購入価格:13,068円)、奥がリヤ用の10mm(品番:SS10TH-P002、定価:24,840円、購入価格:13,663円)です。
#ちなみに、オリジナルパーツをいくつか出している文京区千駄木のショップSさんでは、7mmが21,600円、10mmが25,920円。横浜市都筑区のショップCさんでは、7mmが19,440円、10mmが23,760円となっています。
画像一番奥は、ホイールを取り付ける際に便利なツール、「ホイールセッティングボルト」(M14-P1.5、購入価格:4,320円×2本)です。(使い方は後日)
気になる重量ですが、フロント用の7mmが0.33kg、リヤ用の10mmが0.47kgでした。
(ディジタル体重計(表示精度0.1kg)での測定値を元に推定したもので、多少の誤差はあるかも知れません)
せっかく超超軽量ホイールと組み合わせても、ホイールスペーサーで重たくなってしまっては本末転倒ですが、この重量を見る限り、思ったほど影響はなさそうです。
さて、本日は曇天で、適度な風があり、絶好の“塗装日和”ということで、ベランダに「特設塗装ブース」を設営し、スプレーワークを開始します。
「ラッカーうすめ液」と「シリコンオフ」を使ってきっちり脱脂した上で、「メタル用下塗りスプレー」で下地を作ります。
#使用した塗料などのうんちくは、こちら。
さらに、上塗りの食い付きと発色を良くするため、「プライマー」を塗ります。
少しずつ角度を変えながら、何度かに分けて、薄く薄く塗っていきます。
なお、ハブ面やセンターハブの「3本爪」のところなどは、ホイールを脱着した際に塗装が取れてしまうと思いますので、それほど深追いはしません。
ホイールスペーサーの側面だけ、きちんと色が乗っていれば良いということで。
(ひっくり返して、裏側からも、側面を中心に塗っておきます)
前後左右、量産化。
この状態で、一日、天日干しします。0xF89F
さて、一日経って有機溶剤が飛んだところで、いよいよ上塗りをします。
カラーは、Porsche伝統の「ガーズレッド」(「近衛兵の赤」、カラーコード:「80K」)です。
というのは正しくなくて、ガーズレッドに最も近いとされている、TOYOTAの「スーパーレッドII」(カラーコード:「3E5」)にしました。
#「80K」は、Holtsさんの「ペイント調色システム」で作れなくもありませんが、まぁ、そこまでせんでも、ということで。
量産、完了。0xF9A0
#職人の場合、吹き始めの「捨て吹き」がけっこう多いため、ホイールスペーサー4枚で、180mlのスプレー缶をほぼ使い切ってしまいました。
繰り返しになりますが、ハブ面やセンターハブの「3本爪」のところなどは、ホイールを脱着した際に塗装が取れてしまうと思いますので、深追いはしません。
ホイールスペーサーの側面と、表裏のエッジのところに色が乗っていれば良いということで。0xF9C6
こちらも、数日間、天日干しして、有機溶剤を飛ばします。
(つづく)
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