前回の続きです。
Asusの「RAMPAGE IV Black Edition」です。
水冷ブロックは、これまでと同様、スロヴェニアのEK Water Blocksのものを使います。
左側が、RAMPAGE IV Black Edition用の水冷ブロック、「EK-FB ASUS R4BE Monoblock - Nickel」(定価:132.75ユーロ)です。
開封。
例によって、LEDを取り付けるための穴を加工します。
テプラで位置決めのためのシールを作り、フライス盤を使ってφ4.8mmの穴を開けます。
加工の終わった水冷ブロックです。
一般的には、CPU用のブロックと、チップセットやVRM(Voltage Regulation Module)用のブロックとは、別々のものになっていますが、この「EK-FB ASUS R4BE Monoblock」は、それらが一体となっています。
一対のインレット/アウトレットで、CPU、チップセット、VRMのすべてを冷却できるため、パイプの取り回しが楽になるだけでなく、漏水の可能性があるポイント(接続点)を少なくすることができます。
インストレーションマニュアル(英語)に基づいて、純正のヒートシンクやバックプレートを取り外します。
IntelのLGA2011ソケットの固定ブラケットを取り外したところです。
ソケットには、2,011本の微少なピン(CPUとの接点)が剣山のように立っています。これらのうち、1本でも潰してしまうと、すべてが台無しになってします。
マザーボードに水冷ブロックを取り付ける上で、もっとも慎重に行うべきプロセスです。
純正の固定ブラケットとバックプレートを取り外し、マザーボード付属のバックプレートを取り付けます。
しかし、このバックプレートには、固定用のナットが付属していません。しかも、ミリネジではなく、インチネジになっています。
さすがにインチネジの手持ちはないので、秋葉原まで走っていき、#6-32のナット(Φ3.5mm)とポリカーボネートのワッシャーを買ってきました。
#部品代よりガソリン代の方が高いぞっと。0xF9C7
CPU(Core i7 3970X)を、慎重にセットします。
この後、CPU表面に、サーマルコンパウンド(熱伝導グリス)を塗布します。
水冷ブロックの裏側に、サーマルパッドを所定の大きさに切り出し、貼り付けます。
(画像は、貼り合わせ前のため、サーマルパッドにまだ剥離紙が付いています)
分解してから気付いたのですが、純正の状態(上側の黒いヒートシンク)では、サーマルパッドの長さが足りず、すべてのVRMチップにサーマルパッドが当たっていないことが分かりました。
気になって、マザーボード裏側のバックプレートも確認してみたところ、こちらも同様でした。サーマルパッドの長さは合っているものの、貼り付け位置が間違っているため、すべてのVRMチップにサーマルパッドが当たっていませんでした。
#さすがは、「Made in China」クオリティー。0xF9D1
これを機に、修正しておきます。(気付いて良かったです)
裏返して、バックプレートを固定。
例によって、仮点灯。
いい感じです。0xF9CF
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