前回の続きです。
現物合わせで引いた設計図を、日本プレート精工(NPS)さんに送り、ステンレス板をレーザー加工してもらいました。
#このNPSさん、個人からの依頼でも、1点モノから加工してくれます。(しかも、見積は無料です)
できあがった「水冷ブロック取付プレート」です。(予備も含めて、計2個作ってもらいました)
素材は、1.5mm厚のステンレス板(SUS304)です。図面のとおり、寸分の狂いもなく、精密に加工されています。
水冷ブロックの四隅のアールも、怖いくらいぴったりです。すばらしい!0xF9CF
水冷ブロック~取付プレート、取付プレート~RAIDカードとも、M3のボルトで固定します。
タップを使って、M3用のネジ山を切ります。
このような感じで、取付プレートに水冷ブロックを取り付けます。
固定には、M3×8mmのチタンボルト(トルクス)を使いました。
#チタンを使ったのは、軽量化のため・・・、ではなく、特に意味はありません。気持ちの問題ということで。0xF9C7
取付プレートをRAIDカードに固定するためのパーツです。
6mmのスペーサーに、平ワッシャー、スプリングワッシャー、ファイバーワッシャーを組み合わせ、0.1mm単位で高さを合わせます。
プロセッサの表面には、ヘラを使って、サーマルコンパウンド(熱伝導グリス)を、適量、塗布しておきます。
このような感じで、がっちり・ぴったり固定できました。
RAIDカードの裏面です。
ファイバーワッシャーを使って、絶縁してあります。
フィッティングを取り付けたところです。
漏水防止のことを考えれば、コンプレッションタイプを使いたいところですが、前述のとおり「高さ制限」があるため、バーブタイプのものを使いました。
仮組みしたところです。
下方のVGAカードとのクリアランスは、1~2mm程度しかありません。ギリギリです。
水冷ブロックに組み込む、φ3mmのLEDです。今回も、日亜化学の緑色LED(「NSPG300A」、250円/個、指向角:15°、光度:6,800mcd)を使いました。
#中国製だか韓国製だかの「パチモン」LEDは、輝度はおろか、色相もバラつきが大きいため、絶対に使いません。0xF9D1
以前にも書いたとおり、2つのLEDを組み合わせてハンダ付けし、端子部を熱収縮チューブで絶縁しておきます。
LEDを仮点灯。
バーブフィッティングに、チューブを取り付けます。
チューブはクランプで締め付けますが、通常の方向に取り付けるとクランプの“角(つの)”が当たってしまうため、逆向きにしてあります。
マザーボード上に取り付けたところです。
チューブのアールがきついところは、折れ防止のため、コイルを通しておきます。
LEDを点灯させると、このような感じ。
まるでSF映画のワンシーンのような。0xF9C7
システムが正常に起動できることを確認した後、「MegaRAID Storage Manager」にて効果のほどを確認。
これまでは80℃以上の温度を示していましたが、装着後は、どれだけディスクをぐりぐり回しても、43℃を超えることはありません。(室温28℃)
素晴らしい! 苦労した甲斐がありました。0xF9CF
ということで、nVIDIAグリーンに統一した「Ultimate Tera Storage Machine」、
堂々、完成です。0xF9F8
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