突然ですが、Arduino、はじめました。0xF9EB
諸般の事情により、赤い基板にしたかったため、SparkFunさんの「Mega Pro 5V」にしました。(画像左側)
Mega Pro 5Vは、USBインターフェースが付いておらず、このままではプログラムの書き込みができないため、あわせて「FTDI Basic Breakout - 5V」も購入しました。(画像右側)
こんな感じで、PCと繋がります。
「スケッチ」と呼ばれるAdruinoのIDE(統合開発環境)をインストールし、テストプログラムも無事に動き、気をよくしていたところ、重大な問題が発覚。0xF9A3
Arduinoは、「シールド」と呼ばれる拡張基板を接続し、外部とのインタフェースを取りますが、複数のシールドを連接すると、使用している信号線が重複してしまうことがあります。
今後接続を予定しているシールドの回路図を眺め、重複している信号線がないかどうかのチェックをしていたところ、思わぬところに伏兵が・・・。0xF9FC
シールド側ではなく、本体側でした。
SparkFunさんのMega Proには、動作電圧が5Vと3.3Vの、2つのバージョンがあります。(3.3V版は、本家の「Arduino Mega 2560」にはありません)
5V版・3.3V版とも、“Arduino Mega 2560互換”とされていますが、両者は基板を共用しているためか、本来は別々の電圧が印可されるべき電源線が、共通の電源線として接続されてしまっています。
本家のArduinoに従うのであれば、画像上側のVccには3.3V、画像下側のVccには5Vが供給されていなければなりません。
これに気付かずにシールドを連接していたら、3.3V系の回路が破壊されてしまうところでした。(あぶないアブナイ)
#ここは素直に、本家のArduino Mega 2560にするべきだったか・・・。
と、いまさらいっても仕方がないので、例によって基板を改造することにしました。
Mega Proの回路は公開されているので、Eagleで書かれた回路図とプリントパターン図を、矯めつ眇めつ見比べて、考えました。
連接しているVccの間のパターンをカットしただけではダメで、左側のVccからコンデンサに向かっているパターンをカットします。
しかし、これだとATmega2560への電源線が切れてしまうため、コンデンサとレギュレータとの間を配線します。
米粒のようなチップ素子の足に、φ0.26mmのワイヤをハンダ付けするという、とんでもなく細かい作業になりました。
#「バラストの改造」などで前例はあるものの、最近は老眼が進んできたためか、細かな作業はかなりツラくなってきました・・・。0xF999
最後にテスターを当てて、左側のVcc(3.3V)が、電気的に確実に分離されているか、確認しておきます。
ということで、無事に5V系と3.3V系を分離することができました。
なお、Mega Proは、買ってきたままの状態では、ピンソケットがハンダ付けされていません。
本家のArduinoのように、“普通の長さ”のピンソケットを使ってもよいのですが、せっかくなので、ちょっと「天の邪鬼」してみることにしました。0xF9F8
他のシールドと同じように、Arduino本体にも、“足の長いピンソケット”を使ってみました。これにより、このままブレッドボードに刺して回路を組むことができます。
下段の黒いシールドは、サンハヤトさんのArduino Mega用のユニバーサル基板(UB-ARD02)を改造して使っています。
基板上には、5V系と3.3V系の電源回路を組んであります。
低損失タイプの三端子レギュレータ(TA48M05FとTA48M033F)を使い、各電圧で最大500mAまで供給することができます。
(入力は、自動車のバッテリー電圧である12Vを想定)
ということで、まずは準備完了。0xF9C6
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