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2011年8月 Archive
2011/08/12

 前回の続きです。

 サン・マルコ広場に近い、「San Zaccaria」という乗船所で降りました。

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 向こうに見えるのは、「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」で、16世紀の最も有名な建築家の一人、パッラーディオの設計で、1565~1583年に建てられたものだそうです。(正面は1611年に完成)

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 遠くに見えるのは、アカデミア橋の下からも見えた、「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」です。

 いやぁ、それにしても、素晴らしい景色です。さすがは水の都、ヴェネツィア。0xF9CF

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 「ゴンドリエーレ」(ゴンドラ漕ぎ)のおじさん。

 ケータイで何か話してます。(ここにも現代化の波が)0xF9C7

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 サン・マルコ広場に向かう途中に、小さな運河を超えます。その先に見えるのが、ここヴェネツィアで最も有名なスポットの一つ、「溜息の橋」です。
(残念ながら、全面改修中でした)

 地元の言い伝えによると、「恋人同士が、ゴンドラに乗ってこの橋の下でキスをすると、永遠の愛が約束される」のだそうです。

 しかし、現実はそれほどロマンチックではありません。実は、橋に向かって左側が裁判所、右側が刑務所になっていていて、有罪判決を受けた囚人が、投獄される時にこの橋を渡るようになっています。

 「『ヴェネツィアの美しい景色を見られるのは、もうこれが最後か・・・』という絶望感から、囚人が深く溜め息をついた」ということから、この名が付いたそうです。
(昔の刑務所は衛生環境等が良くなかったため、一度収監されると、ほぼ出られなかったとか)

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 ついにやってきました、サン・マルコ広場(の入口)です。

 右側の建物は、「ドゥカーレ宮殿」。“ドゥカーレ”とは総督の意で、その名のとおり、ヴェネツィア共和国の総督の邸宅だったものです。

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 巨大な石柱の上には、翼の生えたライオンが飾られています。(後述)

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 目の前にそびえ立っているのは、ここヴェネツィアで最も高い建物、「サン・マルコの鐘楼」(高さ98.6m)です。

 その尖塔の頂上には、金色に輝く大天使ガブリエルが飾られています。

 この鐘楼が最初に建てられたのは9世紀のことで、1514年に現在の形として完成したそうです。
(その後、地震や火災などがあり、とうとう1902年に崩壊したため、現在の建物は1912年に再建されたもの)

 とりあえず、高いとこマニアとしては、上っておかずにはいられません。(後述)

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 奥に進むと、「サン・マルコ寺院」が見えてきました。(写真は側面)

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 ここにも、翼の生えたライオンがいます。

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 「サン・マルコ寺院」の正面です。

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 ここにも、翼の生えたライオンが。

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 「サン・マルコ寺院」の内部です。

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 正面から見ると、3連のドームのように見えますが、実際は、5つのドームが十字型に配置されています。

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 広場を取り囲む回廊の下は、ジュエリーショップなどが軒を連ねています。

 我が奥さんは、商売柄、熱心に見入っています。

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 歩き疲れたので、近くのカフェで、少し休むことにしました。

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 それにしても、18世紀の風景とほとんど変わっていないことに、ただただ驚かされるばかりです。
(画像は、1730年ごろに描かれたもの)

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 フラッと立ち寄ったはずのカフェでしたが、ここは「カッフェ・フローリアン」という、ヴェネツィアに現存する最も古い喫茶店で、カフェ・ラッテの発祥の店として有名だそうです。
(開業は、1720年とのこと)

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 カフェ・ラッテの味も、18世紀と同じでしょうか。

(つづく)

2011/08/12

 「愛の街、ヴェローナ」につづいて、今日は「水の都、ヴェネツィア」を目指します。

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 プラットフォームに、ユーロスター(ES)が滑り込んできました。

 それにしても、まだ朝早いというのに、キョーレツな日差しです。

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 ヴェローナ(ポルタ・ヌォーバ駅)~ヴェネツィア(サンタ・ルチア駅)間は、ESで1時間15分。

 あっという間に着いてしまいます。

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 サンタ・ルチア駅に近づくと、列車は海の上を走っているような感じになります。

 ヴェネツィアの生い立ちが、少し分かります。

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 高層マンションを横倒しにしたかのような、巨大な豪華客船が停泊しています。

 さすがはヴェネツィア。

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 ヴェネツィアの表玄関、サンタ・ルチア駅に着きました。

 ここから先の島内は、すべて船での移動となるので、大きな荷物は、駅のロッカーに預けておくと便利です。

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 駅を抜けると、すぐ目の前に運河が。

 いやぁ、遙々やってきました~。0xF9CF

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 駅前広場の左側に、ヴァポレット(水上バス)の乗船所があります。(乗船所名は、「Ferrovia」)

 サン・マルコ広場(乗船所名は、「San Zaccaria」)までは、S字型の大運河(カナル・グランデ)を渡る1番線か2番線に乗ります。2つの路線はほぼ同じルートで、1番線が各駅停車、2番線が準急みたいな感じです。

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 ゆらりゆらり揺れる乗船所(桟橋)の上で、水上バスを待っているところです。

 目の前に大きな橋、「スカルツィ橋」が架かっています。

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 ってことで、スカルツィ橋の上から、サンタ・ルチア駅を眺めたところです。

 いやぁ、気分はすでに007のジェームス・ボンドです。0xF9CF

#(BGM)「ダンダカ~ダンダンダン、ダンダカ~ダンダンダン」0xF9A4

 ちなみに、水上バスの2番線には、山手線のように内回りと外回りがあります。外回りに乗ってしまうと、ラグーナの外側を回ってしまい、かなりの遠回りとなってしまうので、注意が必要です。
(桟橋で水上バスを待っていて、乗り込む直前に気付きました)0xF9C7

 サン・マルコ広場へ向かう2番線内回りの次の乗船所は、「San Marcuola」という名前ですので、行き先案内板をよく見てから乗り込みましょう。

 また、水上バスの乗船券には、1回券の他に、6時間券、12時間券、24時間券など(いずれも時間内は乗り放題)があります。ラグーナ内はすべて水上バスでの移動となるので、乗り放題券を買っておいた方がお得です。

 さらに、これらの乗船券に加えて、サンタ・ルチア駅からマルコ・ポーロ・テセラ空港までのシャトルバスの乗車券がセットになったものがあります。今回は、帰路は空港経由となるので、12時間券とシャトルバスのセット券を買いました。(たしか、19ユーロだったかと)

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 さっそく、乗り出します。

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 ラグーナ内の移動は、水上バスの他に、このような水上タクシーもあります。

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 このような路地のような狭い水路が無数に張り巡らされていて、ほとんどのところが船で行けるようです。

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 美術館でしょうか。なにかの企画展をやっているようです。

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 こちらは博物館でしょうか。中世の頃に使われていたと思われる、古~いゴンドラが展示されています。

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 船がたくさん停まって、駐車場のようになっています。

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 と思ったら、その先に市場がありました。ヴェネツィアでは、市場に船で乗り付けるのでしょうか。

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 ラグーナ内はクルマが入れないため、働く乗り物のほとんどが、船になっています。

 これは「Carabinieri」、イタリアの国家憲兵のボートです。

 この他に、写真には撮れませんでしたが、ゴミ収集車の船もありました。また、改築中の建設現場では、クレーン車の船、コンクリートポンプ車の船などもありました。面白いですね。

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 こちらは、警察の船。たしかに、ローマやフィレンツェで見掛けたパトカーと同じような色をしています。

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 そうこうしてるうちに、ヴェネツィアで最も有名な橋、「リアルト橋」が近づいてきました。

 13世紀の建設時には木造だったそうですが、1591年に、建築家アントニオ・ダ・ポンテにより、大理石に再建されたそうです。(長さ48m)

 橋の上には、貴金属店や皮革製品のお店が並び、ショッピングアーケードとなっています。

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 リアルト橋の下から。

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 水辺にカフェテラスがあります。お洒落ですね~。

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 つづいて、木造の大きな橋が見えてきました。「アカデミア橋」です。

 橋の左側には、ヴェネツィア派の絵画を収録した「アカデミア博物館」があります。

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 アカデミア橋をくぐると、眼前に巨大なクーポラが見えてきました。「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」です。

 1630年にペストが終焉したことを感謝して、その翌年に、聖母マリアに捧げて建設されたものだそうです。

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 桟橋の上が、庭園のようになっています。

 「カ・グランデ」(コルネル宮殿)といい、ヴェネツィアの貴族商人、コルネル家の住居だったそうです。

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 周りがだんだん開けてきました。S字状のカナル・グランデが終わり、目的地である「サン・マルコ広場」が近づいてきました。

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 この奥が、サン・マルコ広場です。

 乗船所は、「Vallaresso」というところを通り越して、「San Zaccaria」というところで降ります。

(つづく)

2011/08/08

 

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