工房では、開設当初から、アクセスログの解析機能を独自に作り込み、運用してきました。収集している情報の一部は、こちらで公開しています。
その中で、「キーワード解析」というものがあります。これは、訪問者が、Googleをはじめとする各種検索エンジンにて、どのようなキーワードを使って検索し、工房に辿り着いたかを示すものです。
苦労して作り込んだ割には、これまで放ったらかしにしていましたが、はたと、
「これは、もしかして非常に貴重な情報なのでは?」0xF9A0
と思い付き、SEO対策として活用することにしました。
蓄積したキーワード情報の生データです。(都合上、上位100位までを表示)
これらは、各種検索エンジンからのリファラーから抽出したものです。
(若干、文字化けしたものが含まれていますが)
よく見ると、検索エンジンで検索されたキーワード情報は、単体(1ワード)の場合もありますが、複数のキーワードから成っているものも、多くあります。
ここで、例えばつぎのようなキーワード情報があったとした場合、
"HID 取り付け" 500hit
"HID バラスト" 300hit
"バラスト 改造" 200hit
"バラスト ハイワッテージ" 100hit
キーワード単体での累積カウント数は、
"HID" 800hit
"バラスト" 600hit
"取り付け" 500hit
"改造" 200hit
"ハイワッテージ" 100hit
となり、リファラーからのキーワード情報の順位とは、必ずしも一致しないということになります。
(当たり前ですが)
よって、キーワード情報(以下、複数のキーワードを含むことから、「クエリ」と呼ぶことにします)に含まれるキーワード単体に注目し、その累積カウント数を調べることにより、高ヒット率のキーワードを抽出することができます。
(簡単にいうと、クエリを単体のキーワードに分割して、キーワード毎にカウントするということです)
#ついでに、半角やら全角やらがゴチャ混ぜになっているので、この際、キレイに整形します。
PHPスクリプトは、とても簡単です。(keyword.php)
まず、クエリを収めたデータファイル(keyword.dat)を読み出し、クエリとクエリのカウント数を、配列($LineArray)に格納します。
つぎに、クエリをキーワードに分割する前処理として、「全角英数字を半角に」「全角スペースを半角に」「半角カナを全角に」「アルファベットの小文字を大文字に」変換します。
つづいて、半角スペースを区切りとして、クエリをキーワードに分割し、連想配列($KeywordArray)に格納していきます。
(新しいキーワードが出てきた場合には、新たに連想配列を作成し、カウント数をセットします。過去に現れたキーワードであった場合には、カウント数を加算します)
最後に、連想配列を、累積カウント数でソートしてから、上位100位までを表示し、終了します。
#日本語処理(マルチバイト文字列の処理)に、ちょっとしたコツが必要となりますが、こちらを参考に。
実行結果です。
当初、約2.7万個のクエリがありましたが、最終的に、約5.5万個ものキーワードに分解、整理されました。
冒頭のキーワード情報の生データとは、順位が異なっていることにお気付きいただけるかと思います。
で、これを何に使うかだって?
それは、ヒ・ミ・ツ、ということで。0xF9F8
#クルマ関係のサイトとしては、非常に貴重な情報かと。