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2010年7月 Archive
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2010/07/13

 本日、発売予定日より1日早く、手元に届きました。

Nausicaa

 公開は、1984年ですから、いまから四半世紀も前のことになります。ナウシカを初めて観た時のことを思い出すと、ずいぶん前だったような気もしますし、あっという間だったような気もします。

 いまでこそ、環境問題が普通に論じられていますが、四半世紀前の当時は、多くの人間が、「なに言ってんの?」という感じだったと思います。ほんとうに、人間というものは、日和見的なものが多いものです。

 Blu-ray化にあたっては、「最新のディジタル技術を使って、お化粧直しをする」のではなく、「フィルムの劣化を修復し、公開当時の状態を再現する」ということをコンセプトにされたそうです。

Nausicaa

 ということで、さっそく我が家の100インチスクリーンにて鑑賞会です。

 地上波でも、幾度となく放送されていますが、Blu-ray化によって、当然ながらかなりの解像度感が増していますが、それ以上に、「当時観た色は、こんな感じだったのかぁ」という新たな印象を受けました。

 ところで、スタジオジブリが発行している「熱風」という小冊子において、宮崎駿監督は、インタビュアーが手にするiPadについて、こんな指摘をしています。

「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」

 あなたが手にしている、そのゲーム機のようなものと、妙な手つきでさすっている仕草は気色わるいだけで、ぼくには何の感心も感動もありません。嫌悪感ならあります。その内に電車の中でその妙な手つきで自慰行為のようにさすっている人間が増えるんでしょうね。電車の中がマンガを読む人間だらけだった時も、ケイタイだらけになった時も、ウンザリして来ました。

 「資料探しの道具として使いこなせば良いのでは?」という質問の流れで、「時間をいただけるなら、文献を調べて取り寄せることもiPadで出来ますよ」というインタビュアーの言葉に対し、

 あなたの人権を無視するようですが、あなたには調べられません。なぜなら、安宅型軍船の雰囲気や、そこで汗まみれに櫓を押し続ける男達への感心も共感もあなたは無縁だからです。世界に対して、自分で出かけていって想像力を注ぎ込むことをしないで、上前だけをはねる道具としてiナントカを握りしめ、さすっているだけだからです。

 一刻も早くiナントカを手に入れて、全能感を手に入れたがっている人は、おそらく沢山いるでしょう。あのね、六〇年代にラジカセ(でっかいものです)にとびついて、何処へ行くにも誇らしげにぶらさげている人達がいました。今は年金受給者になっているでしょうが、その人達とあなたは同じです。新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。

 あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。

 最後の一文、重いですね。宮崎駿監督ならではのお言葉かと。

 「調べもの」はそつなくこなすけど、自ら「創り出すこと」、「考え出すこと」の歓びを知らない学生を大量生産してきたこの国の行く末は、一体どうなってしまうのでしょう。

〔関連情報〕
   ・「ナウシカ」Blu-ray完成、26年前公開当時の色を再現
   (2010年5月27日:Impress AV Watch)
   ・『熱風』今月号のご案内
   (2010年7月12日:スタジオジブリ出版部)
   ・「ルパン三世 カリオストロの城」

2010/07/10

(この記事は、現地2010年6月23日のものです)

 いよいよ、「BMW Welt」(BMW World)に潜入してみましょう。0xF9F8

 「オリンピックセンター駅」を出て、右に進みます。

BMW Welt

 中央にそびえ立つのは、「オリンピックタワー」(高さ290m)。

 もともとここは、1972年に「ミュンヘンオリンピック」が開催された跡地を、「オリンピックパーク」として開放したものです。

 日本でいうと、代々木公園みたいなものでしょうか。
(ぜんぜん規模が違いますが)

 高いとこマニアとしては、オリンピックタワーに上っておきたいところですが、今日は我慢ガマン。0xF9D0

BMW Welt

 今日は、ワールドカップの「ドイツ×ガーナ」戦の日。

 ミュンヘンの代々木公園(?)だけあって、すでにサッカー応援グッズのお店が出ています。皆さん、この先にあるスタジアムに集まって応援するようです。

BMW Welt

 さて、ここが未体験ゾーンへの入口です。0xF9CF

 それにしても、なんと巨大な建物なのでしょう。

BMW Welt

 でか~~~っ!! 向こうが見えません。0xF9FC

BMW Welt

 BMWなお姉さんが、笑顔で迎えてくれました。0xF9CB

BMW Welt

 入口右手には、現行のオープンモデルが、ずら~っと展示されています。

BMW Welt

 奥の「BMW M3 Cabriolet」と、手前の「BMW 326 Sport-Kabriolett Gläser」(1936年)との、新旧コンビ。

 それにしても、この頃から“キドニー”しているのですね。アイデンティティーがしっかりしているというか、どこぞの新参メーカーとは、歴史の重みが違います。

BMW Welt

 その奥は、「BMW Individual」のスタジオになっています。

BMW Welt

 New BMW 7 SeriesのIndividualモデルです。

BMW Welt

 ゆったりとしたスペースの中で、ウッドやレザーなどのマテリアル、

BMW Welt

 光の当たり方によって色合いが変わるボディーカラー(Individual専用色)など、心ゆくままに選ぶことができます。

BMW Welt

 スタジオを後にすると、会場中央で、BMWなお姉さん達と、ドイツ国旗なお姉さんが、何かやっています。

 近づいてみたところ、フェイスペインティングの実演でした。

 職人も、今夜の「ドイツ×ガーナ」戦に備えて、ドイツのトリコロールを描いてもらいました。0xF9F8

BMW Welt

 LCI後の335i Coupeです。ヘッドランプ周りの意匠が変更されています。

 LCI後は、目がぱっちりした感じになり、エンジェルアイがLED化されていますが、個人的には、LCI前の方が、細目で睨みが効いていて、好きです。
(というか、LCI後は、ナミダ目っぽいので、ちょっと・・・)

BMW Welt

 会場内は、「東京銘菓ひよ子」みたいなロボットが、案内をしてくれます。

 手をたたいたり、話しかけたりすると、反応します。

(つづく)

2010/07/07

(この記事は、現地2010年6月23日のものです)

 つっ、ついに・・・。

 10,000kmの距離を越えて、着きました、Bimmerの聖地、「BMW Welt」に。0xF9CF

 BMWとは、ご存知のとおり、「Bayerische Motoren Werke AG」(バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ・アーゲー)の略で、直訳すると、「バイエルン発動機製造株式会社」となります。

BMW Welt

 これが、BMW Weltの最寄り駅、「オリンピックセンター駅」(Olympiazentrum、オリンピア・ツェントゥルム)です。

 BMW Weltは、この駅を出てすぐです。

BMW Welt

 今日は、ワールドカップの「ドイツ×ガーナ」戦の日。こんなお茶目なクルマがお出迎えしてくれました。
(この日は、こんな風にドイツ国旗を立てたクルマが、街中をカッ飛ばしているのでした)

BMW Welt

 こっ、これがっ!! 夢にまで見たBMW本社ビルでありますっ!!

 通称、「フォー・シリンダー・タワー」。その名のとおり、4気筒型をしています。

BMW Welt

 そして、これが、BMW Weltでありますっ!!

 写真では規模感がいまいち掴めませんが、めちゃめちゃデカい建物です。
(その大きさについては、後述)

BMW Welt

 左手には、BMW本社に隣接したミュンヘン工場の入口が見えます。

 いや~、もう~、興奮し過ぎて、鼻血が出そうです。0xF9CB

BMW Welt

 感激のあまり、ワイフ放ったらかしで、無心に写真を撮りまくる職人。0xF9C7
こちらが、放ったらかしにされているワイフ)

 おそらく、顔には、満面の笑みを浮かべていたことでしょう。

(つづく)

〔おまけ〕

 以前にも紹介しましたが、

 BMW本社周辺を上空から見ると、こんな感じです。

Click Here!!
(クリックしてみてください)

 画像をクリックすると、東京からミュンヘンまでの、10,000kmの旅に出ることができます。

2010/07/03

(この記事は、現地2010年6月23日のものです)

 さて、こんなハプニングもありましたが、仕切り直して、ミュンヘン中央駅(Hauptbahnhof、ハウプト・バーンホーフ)からスタートです。
(テスト車両と遭遇したのは、このすぐ先の交差点です)

Munich U-Bahn

 ここが、Uバーン(地下鉄)の入口です。
(もっと大きな入口がありますが、この入口がホテルに一番近かったので)

 「BMWワールド」(BMW Welt、べーエムヴェー・ヴェルト)があるのは、「オリンピックセンター駅」(Olympiazentrum、オリンピア・ツェントゥルム)というところです。

 ミュンヘン中央駅からオリンピックセンター駅へは、「U4」(または「U5」)で「オデオンプラッツ駅」(Odeonsplatz)まで行き、「U3」に乗り換えます。

Munich U-Bahn

 とりあえず、U4(またはU5)目指して進みます。

Munich U-Bahn

 U4(およびU5)の入口です。

Munich U-Bahn

 これが、切符の自動販売機です。

 左側がドイツ語専用、右側が各国語対応になっています。

Munich U-Bahn

 まずはじめに、田舎モンのようにモタモタしないように、小銭かカードかを用意します。小銭は、フランスのように、「お釣りが出てこない」、ということはないので、安心してください。カード決済もできますが、たしか、MasterCardしかダメだったような。

 つぎに、各国の国旗が書いてある、真ん中のボタンを押します。液晶ディスプレイの表示言語が、ドイツ語→英語→フランス語→イタリア語という風に、変わっていきます。

 切符は、「どの駅からどの駅まで」という買い方ではなく、「どのゾーンからどのゾーンまで」という買い方になります。

 ミュンヘンの鉄道は、4つのゾーンに分かれていて、ミュンヘン中央駅とオリンピックセンター駅とは、いずれも内郭エリア(Innenraum、写真の地下鉄マップの白色のエリア)に含まれているので、「1 Zone」ということになります。
(ゾーン分けについての詳細は、こちら

 「1 Zone」の値段は、2.40ユーロ(片道)となりますが、ミュンヘン市内であちこち乗り降りすることを考えると、2人連れであれば、ペアチケット(9.40ユーロ/2名、内郭エリア1日周遊券付き)を買った方が、お得です。

 ということで、「Partner-Tageskarte(Innenraum)」というところのボタンを押します。

Munich U-Bahn

 前述のとおり、ドイツの鉄道には、改札口がありません。写真中央にある、小さな青い機械(刻印機)に切符を入れて、乗車時刻をパンチします。

 ということは、簡単に無賃乗車ができちゃう訳ですが、覆面の検札員が、屈強なお兄さんとともに、駅構内や車内を見回りしているそうです。もし無賃乗車がバレると、高額な罰金(40ユーロ)を取られるだけでなく、尋問のために鉄道詰め所に連行されるそうなので、くれぐれもしないように。0xF9C5
(外国人といえども、容赦ないそうです)

 フランスの地下鉄には、入口にも出口にも、堅牢な改札口があり、無賃乗車ができないようになっていましたが(それでも共連れで突破していくヤカラがいましたが)、ドイツの皆さんは、誠実というか、規律を守るというか、倫理観が高いことが伺えます。ヨーロッパの国々の中でも、日本人に気質が近いといわれる所以も、ここら辺にあるのでしょうか。
(日本人の中にも、倫理観の低いヤカラはいますが)0xF9D1

Munich U-Bahn

 とりあえず、U4(またはU5)に乗って、2つ先の「オデオンプラッツ駅」まで行きます。

Munich U-Bahn

 ミュンヘン中央駅の地下ホームです。

Munich U-Bahn

 日本の地下鉄のように、駅名の左右に、「あっちはナニ駅」、「こっちはナニ駅」とは書いてありません。

Munich U-Bahn

 と思ったら、ここに書いてありました、次の駅名が。

 架線がないと思ったら、ミュンヘンの地下鉄は、第三軌条方式なんですね。
(おっと、あまり難しい言葉を使うと、もと鉄チャンだったこと(小学生のころ)がバレてしまう)0xF9C7

Munich U-Bahn

 「出発時間」ではなくて、「到着まであと何分か」が表示されています。こんな違いも、面白いですね。

 2番ホーム(Gleis 2)からの電車に乗れば、U4であってもU5であっても、「オデオンプラッツ駅」に着きます。

Munich U-Bahn

 電車が滑り込んできました。

 当然ながら、ドイツは右側通行なので、日本とは逆方向から電車がやってきます。

Munich U-Bahn

 前述のとおり、ドイツでは、ドアは自動で開きません。

 この電車は旧型車両のため、ドアの合わせ目あたりのレバーを右(または左)に動かすと、ドアが開きます。

Munich U-Bahn

 0xF9A4「タラン、タンタ、タ~ララン、タ~ラ~ン」(「世界の車窓から」のテーマで)

 0xF8D7「今日は、ミュンヘンの地下鉄の車窓からお送りします」

 パリの地下鉄の、落書きだらけで汚ったない車内とは大きく違って、ミュンヘンの地下鉄は、とても綺麗です。乗っている人の身なりも、きちんとしています。

Munich U-Bahn

 ということで、「オデオンプラッツ駅」に着きました。

 つづいて、「U3」目指して進みます。

Munich U-Bahn

 U3への連絡通路です。U4(またはU5)の進行方向、前方にあります。

Munich U-Bahn

 オデオンプラッツ駅の「U3」のホームです。

 1番ホーム(Gleis 1)から、「オリンピア・ショッピングセンター駅」(Olympia-Einkaufszentrum、オリンピア・アインカウフツェントラム)行きの電車に乗ります。

 今度は、新型車両のようです。

Munich U-Bahn

 新型車両は、LEDがチカチカしているところ(ドアの合わせ目あたり)をタッチすると、ドアが開きます。

Munich U-Bahn

 0xF9A4「タラン、タンタ、タ~ララン、タ~ラ~ン」(しつこい?)0xF9C7

 新型車両の車内です。もの凄くハイセンスなデザインです。

 座席自体のフォルムもそうですが、座席全体が、車両中央に向かって三日月状に緩やかにラウンドしています。まるで、Bang&Olufsenのデザインのようです。0xF9CF

Munich U-Bahn

 ということで、感心しているうちに着きました、「オリンピックセンター駅」(Olympiazentrum、オリンピア・ツェントゥルム)に。
(同じ「Olympiaなんとか駅」ですが、終点の「Olympia-Einkaufszentrum駅」とは違いますので、乗り過ごさないように)

 表示板に、BMWワールドは、「←あっち」って書いてあります。

 いや~、ワクワクしますねぇ。一体、どんなところなんでしょう。0xF9CF

(つづく)←と、もったいぶる。0xF9F8

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