前回の続きです。
PICにプログラムを書き込むためには、専用のツール(PICライター)が必要となります。
今回は、秋月電子通商さんの「AKI-PICプログラマー Ver.4」を購入しました。
Ver.3.5は、組立キットになっていますが、Ver.4は、完成品になっており、ソフトウェアをPCにセットアップすれば、すぐにでもPICにプログラムを書き込むことができます。
(その他に、ACアダプタ、USB/シリアル変換ケーブルが必要となります)
今回使用する「PIC10F200」(写真右)を含むPIC10シリーズは、僅か6ピンという“世界最小”のPICマイコンです。
(写真のPDIPパッケージは、8ピンですが、そのうち6ピンしか使われていません)
これでも、チップ内部に4MHzのクロックを内蔵し、処理能力1MIPSを持つ、歴としたRISCプロセッサです。
(ちなみに、秋月電子通商さんで、1個70円でした)0xF9C7
#その昔、大学院の論文輪講で、当時有望視され始めたRISCプロセッサのテクノロジーについて、必死こいて英語論文を読んでいた頃を、懐かしく思い出します。
(それが、いまや70円ですよ、70円っ!!)
「PIC10F200」は、プログラム用に256ワードのフラッシュメモリと、16バイトのデータメモリを持っています。また、外部入出力用に、4つのI/Oポートを持っています。
(その他、8ビットのカウンタを、1つ持っています)
これだけあれば、今回の「フロントフォグランプ制御装置」のロジック(前回参照)を実装するには、十分過ぎるほどのスペックです。
なお、「AKI-PICプログラマー Ver.4」は、標準の状態ではPIC10シリーズに対応していません。ボードのファームウェアを、Ver6.70以上にアップデートすることにより、PIC10シリーズに対応させることができます。
また、PIC10シリーズは、PIC12シリーズとは若干ピンアサインが異なるため、ボード上のソケットにそのまま挿入して書き込むことができません。
今回は、マニュアルを参考に、ICソケットとスルホール基板とを組み合わせて、(写真左)のような書き込みアダプタを作成しました。
念のため、「PIC10F200」をセットした状態で「リード」し、内部のフラッシュメモリに正常にアクセスできることを確認しておきます。
0xFF番地に書き込まれている、内蔵クロックのキャリブレーション用のデータが読み出せれば、ひとまずOKです。
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