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Performance Steering Wheel Retrofit (4)

〔注 意〕
 ここで紹介する情報に基づいて改造を行った結果、万が一何らかの事故や損害等が発生した場合でも、当方は一切の責任を負いません。改造を行う場合には、全てご自分の責任で行ってください。


 前回の続きです。

 いよいよ、ステアリング周りです。エアバッグユニットを外します。

Performance Steering Wheel

 まずはじめに、これからの作業をイメージしやすいよう、先にステアリングホイールの内部構造を示します。

 エアバックユニットは、ご存知のとおり、ホーンスイッチも兼ねているため、ステアリングホイールには、完全には固定されていません。

 ステアリングホイール内部には、青の実線のように、テンションロッド(勝手に命名)が走っています。

 一方、エアバックユニット裏側には、左右2ヶ所に大きなツメがあり、このツメがテンションロッドに引っ掛かることにより(青□の位置)、半固定されています。

 よって、このツメの引っ掛かりを取ることにより、エアバックユニットを外すことができるようになります。

Performance Steering Wheel

 ステアリングホイール側面の青○の位置あたりに、小さな穴があります。

 通常は表皮で覆われていて分かりませんが、指で触ると、少し窪むところがそこです。

Performance Steering Wheel

 小さな穴には、薄く横方向に切れ込みが入っています。

 頭の平らなドライバー(T20のトルクスドライバーなど)を、慎重に差し込み、ステアリングホイール内部のテンションロッドを、斜め上方に押し上げるようにします。

#ここで、頭の平らなドライバーをやたら動かすと、穴が大きくなってしまいますので、必要最低限の動きにします。

Performance Steering Wheel

 テンションロッドを上手く押し上げることができると、ツメが外れて、エアバックユニットが浮き上がってきます。

 同様に、反対側の穴からも、頭の平らなドライバーを差し込み、ツメを外します。

 これで、エアバッグユニットを取り外すことができます。が、焦って引っ張り上げてはいけません。まだ重要な作業が残っています。

Performance Steering Wheel

 エアバッグユニットを慎重に裏返します。

 青○の位置にある大きなツメが、テンションロッドに引っ掛かっていたものです。

Performance Steering Wheel

 マイナスドライバーを、黒いキャップの隙間に差し込み、キャップを上に引き上げると、エアバッグユニットに取り付けられている緑/黒コネクタと黒コネクタとを、外すことができます。

Performance Steering Wheel

 エアバッグユニットが、取り外せました。

Performance Steering Wheel

 青○の位置にある、黄/灰コネクタと黒コネクタとを、外します。

Performance Steering Wheel

 M16のレンチで、ステアリングホイール中心のボルトを外します。

Performance Steering Wheel

 ステアリングホイールが外れました。

 これでやっと、ステアリングコラムにアクセスできるようになりました。

Performance Steering Wheel

 ステアリングコラムは、2つの部品で構成されています。

 青○の位置にあるツメを外し、上側のカバーを外します。

 かなりガッチリ噛み付いているので、外すのは困難に思えるかも知れませんが、ここまで来て後戻りはできませんので、クリップムーバーなどを咬ませながら、根気強く外します。

#ただし、ここで焦ってツメを外そうと力を入れ過ぎると、プラスチックを傷付ける可能性がありますので、適度な力加減が必要です。

Performance Steering Wheel

 上側のカバーのツメは、こんな形状をしています。

Performance Steering Wheel

 上側のカバーが外れました。

 つづいて、青○の位置にあるツメを外し、下側のカバーを外します。

Performance Steering Wheel

 下側のカバーのツメは、こんな形状をしています。

 金属部分に引っ掛かっているので、マイナスドライバーなどで、外方向に押し出しながら、下方向に押し下げると、外れます。

Performance Steering Wheel

 ステアリングコラムのカバーが外れました。

 これでやっと、コイルスプリングカートリッジにアクセスできるようになりました。

(つづく)

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