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競合車(2) アウディ RS4

2008/04/06

(編集中)

 ハイ・レベルな性能のライバルですが、重量が重い(1730kg)のが欠点のひとつです。BMW M3の高回転型エンジン・コンセプトを採り入れM3への追従を図ろうとしていますが、走行性能は、BMWの後輪駆動のほうが、その完璧なステアリング特性により、アウディの四輪駆動に勝ります。

Audi RS4
(画像は、本国Audiさんから拝借)

 このRS世代でアウディは感性に訴える点と技術的な点で、メルセデスAMGよりも訴求力があります。しかし、重い車重(1730kg)やステアリングの正確さへの明らかな悪影響など、改良された四輪駆動といえども所詮は四輪駆動でしかないのです。一方ニューBMW M3クーペは、後輪駆動なのでステアリングに駆動力の悪影響が及ぶことは全くなく、バリアブルMディファレンシャル・ロックにより、DSCに早期から頼ることなく、効率的に路面にパワーを伝達することができます。

Audi RS4
(画像は、本国Audiさんから拝借)

 アウディのエンジニアは以前、ターボチャージャー主義でしたが、最近ではBMWが先駆けてきた高回転型エンジン・コンセプトを採用するようになりました。しかし、現在ニューBMW M3クーペのみがもつ独立式スロットル・バタフライ制御といった先進的な技術は採用されていません。

Audi RS4
(画像は、本国Audiさんから拝借)

 ベースとなるA4前輪駆動では、309kW/420psもあるRS4の強大なパワーを安全に路面に伝達することは不可能です。それゆえRS4にはクワトロ4輪駆動が絶対に必要なのです。このドライブ・トレインは基本的に40:60のパワー配分になっています。しかし、最大リヤに85%、またはフロントに65%までパワーを配分することが可能です。アウディは、よりスポーティな走りを実現するために、駆動力がステアリングに与える影響を最小化し、リヤ・ホイールにより多くのパワーが伝達されるよう工夫をしています。アウディ RSがBMW M社の打ち出した方向性に追従していることは明らかです。

〔関連情報〕
   ・Bitter BMW
   (2007年7月16日:Fast Lane Daily)

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