●「ブレードランナー ファイナル・カット」ベネチア映画祭でプレミア上映
(2007年8月8日:eiga.com)SF映画の金字塔「ブレードランナー」の製作25周年を記念して、リドリー・スコット監督が再編集に取り組んでいた「ブレードランナー ファイナル・カット」がこのほど完成。今年の第64回ベネチア国際映画祭(8月26日より開催)にてワールドプレミアが行われることが決定した。
「ブレードランナー ファイナル・カット」は、82年公開のオリジナル、92年公開の「ディレクターズ・カット」に次いで公開される「ブレードランナー」の“最終版”。公開25周年にあたる今年にDVD発売の照準を合わせて、監督のリドリー・スコット自ら、82年のオリジナル版フィルムにデジタル・リマスターや再編集を施したもので、部分的に追加撮影された箇所もあるというファン垂涎の“新作”だ。
完成したことを受けて同監督は、7月下旬に米サンディエゴで行われたComic-Conに登場し、「ファイナル・カット」版について全米の映画サイトCinematicalなどに語っている。また、YouTubeに出回ったオープニングタイトルを見る限り、オリジナル版との違いは明らかだ。
同作は、全米では10月5日にニューヨーク、ロサンゼルスで限定劇場公開され、12月18日に映像特典を盛り込んだDVDとして2枚組、4枚組、5枚組がそれぞれ発売される。
ベネチア映画祭では、9月2日深夜12時よりメイン会場サラ・グランデでワールドプレミアとして上映され、リドリー・スコット監督以下、ルトガー・ハウアー、ダリル・ハンナ、ショーン・ヤング、ジョアンナ・キャシディ、エドワード・ジェームズ・オルモスら、ハリソン・フォードを除くメインキャストが駆けつけ、同日昼には記者会見も予定されている。
ちなみに日本でも、全米とほぼ同時にDVDが発売される予定。劇場公開されるかは未定だが、出来れば最新の映写設備がある劇場で見てみたいものだ。
ということで、「Blade Runner Final Cut」(2007年版)の予告編です。↓
ttp://www.youtube.com/watch?v=VvPB_6HiA_Q
(頭にhを付けてコピペしてください)
さらに、2007年版のオープニングです。↓
ttp://www.youtube.com/watch?v=fT590N74r5o
(頭にhを付けてコピペしてください)
もはや、SFという枠を超えて、古代の叙述詩のようなオープニング。
人間より人間らしく造られた有機アンドロイド。神に近づき過ぎてしまった人間。その一方で、人間以下の存在に成り下がってしまった人間たち(というか、人間型の生物)。
現代の荒ぶれた世の中を見ていると、まさに25年もの昔に、この映画が予見していたように思えます。