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2006年8月 Archive
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 前回の続きです。

 さて、いよいよ料理に取り掛かりましょう。

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 これが、今回重要な役割を果たす「剣山」、ではなく、「ヒートシンク」です↑。

 秋葉原で、30mm角が130円、38mm角が140円でした。
(ほとんど、自作PCのノリ)0xF9C7

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 とりあえず、定電流回路を使って、テスト点灯させてみます↑。

 ヒートシンクには、住友3Mさんの「熱伝導性両面接着シート」(秋葉原で500円)を貼り、「Luxeon Star」と密着させます。

 いやっ、なんか、もう、「ゴメンなさい」って感じです↑。

 眩しすぎて、直視できません。予想以上の明るさです。0xF9CF

 この時点でしばらく点灯させ、ヒートシンクによる放熱が十分であるか、確認しておきます。

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 ユニットに組み込んだ状態で、テスト点灯させてみます↑。

 いやはや。明るすぎて、サチってしまいました↑。

 室内の照明下でこれだけ明るいということは、暗い車内で点灯させたら、どうなってしまうのでしょうか? しかも、まだ1灯です。

 3灯全部点けたら、きっと、隣の女性の肌のキメまで見えてしまうことでしょう。
(あるいは、あまりの明るさに、“鈴木その子”(古)状態になって、逆に分からないとか)0xF9C7

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 「Luxeon Star」を取り付けるため、基板を加工します↑。

 φ24mmのホールソウで、穴を空けます。「Luxeon Star」の外径はφ20mmですが、発光点の中心を合わせるために、わざと余裕を持たせてあります。

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 「Luxeon Star」および「ヒートシンク」を取り付けたところです↑。

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 「定電流回路」を取り付け、配線したところです↑。
(何となく、3気筒エンジンのよう)0xF9C7

 配線は、最短で接続すると嵌合が合わなくなってしまうため、逃げのために余長を持たせてあります。

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 元通りに組み立て直して、完成です↑。

2006/08/31

 ソニラーにとっては嬉しいニュースです。0xF9F8

Q2'06の液晶テレビ世界出荷数、前年同期比135%増。Sonyが出荷額、Philipsが出荷数でそれぞれ首位維持
(2006年8月22日:ディスプレイサーチ)

 ソニーが、液晶テレビ市場において、Q1’06に続いて、Q2’06でも、「金額ベース」で世界シェアNo.1をキープしています。

 ここでは、「出荷台数ベース」ではなく、「金額ベース」で1位になっていることに意味があります。台数をこなしていないにも関わらず、金額で1位になるということは、1台あたりの価格がそれなりの金額にキープされているということです。

 その他の市場のように、薄利多売の乱売合戦を繰り返していたのでは、「安かろう悪かろう」のアジア勢には敵いません。

 高画質かつ大画面のプレミア市場に集中してリソースを投入し、価格下落を避けた、まさにマーケティングの妙といえるでしょう。
(その一方で、20インチクラスもラインナップし、レバレッジさせていますが)

 その昔、出荷台数ベースで1QだけNo.1になった時に、「ソニーの3ヶ月天下」と揶揄されましたが、不思議なことに、今回の「金額ベースでNo.1キープ」の件では、どこのマスコミも大きく取り上げていません。
(唯一、ここぐらい)

 ここでも、マスコミの短視眼的な、ウケることしか書かない浅はかさが、如実に現れていると言えるでしょう。0xF9CA

 というか、これには逆の理由があって、例えば、某○○○カメラで、「100人に1人はタダ!」みたいなキャンペーンを張ると、嬉々として並んでしまうような数値的把握のできない消費者たちがいる限り、この傾向は変わらないでしょう。0xF9D1
(いまどき、そんなヒトいないか)

2006/08/31

 いまやソニーさんの顔ともなっているBRAVIAシリーズですが、今年の後半戦に向け、モデルチェンジを行いました。

高画質・薄型テレビ<ブラビア>さらに美しく 迫力のある映像へ 40V型以上の大画面構成比率を全世界で50%に拡大

新高画質回路“ブラビアエンジンプロ”搭載 大画面フルHD液晶パネルにハイビジョン映像をさらに美しく色鮮やかに映し出すフラッグシップモデル<ブラビア>X2500シリーズ発売

自然の色をありのままに鮮やかに再現 全機種に広色域バックライトシステム搭載 液晶テレビ<ブラビア>V2500及びS2500シリーズ発売

映画本来の美しい映像を忠実に描き出すフルHDパネル「SXRD」搭載 大画面プロジェクションテレビ<ブラビア>A2500シリーズ2機種発売

フルHDパネル「SXRD」の搭載により高精細で高コントラストな映像を最大300インチの大画面で楽しめる ビデオプロジェクターを発売
(2006年8月30日:ソニー)

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(画像はソニーさんから拝借)

 技術的にも、大きな深化(進化)があったようですが、職人的にはつぎの2点に注目しました。

(1) Xシリーズに、国内最大クラスの52インチ液晶モデルが追加

 すでに海外モデルでは、約半年前に発表されていますが、国内モデルにも、いよいよ投入されることになりました。

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 待ってたんです、これ。0xF9CB

 ソニーさんお得意の映像処理技術には、WEGAの時代には「ベガエンジン」という名前が付けられていましたが、BRAVIAの前モデル(X1000シリーズ)では、「DRC-MFv2エンジン」という、何とも無機質な名前が付けられていました。

 今回は、一連の映像処理機能群と合わせて、「ブラビアエンジンプロ」という名前が付けられました。

#い~ですねぇ。「ベータマックス・プロ」とか「プロフィール・プロ」とか。

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 その映像処理技術ですが、ソニーさんでは、以前より「DRC」(デジタル・リアリティ・クリエーション)と呼んでいます。そこには、「SDレベルの映像信号を単に“補う”のではなく、信号を一からHDレベルに“作りかえる(創造する)”ことで高画質化を図る」という意図が込められています。

 「ブラビアエンジンプロ」では、さまざまな情報量の入力信号が、、「DRC-MFv2.5エンジン」を経て、固定画素ディスプレイに向いた1080pという信号に作り替えられていることが分かります。
(「p」とか「i」とかは、話し出すと長くなるので、各自、お勉強してください)

#ちなみに、弟が40インチのBRAVIAを購入したのですが(先を越された)、“みのもんた”が実物大だそうです。ってことは、52インチだと、画面比約1.5倍?
(1.5倍の“みのもんた”なんか、見たくな~い!)0xF9C7

(2) SXRD方式によるリアプロジェクションテレビ、Aシリーズが登場

 こちらも、すでに海外では投入されていましたが、遂に国内にも投入されることになりました。

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 なぜ「映画フィルムのような滑らかな質感になるのか」を説明する前に、そもそも「SXRDとはなんぞや」を説明する必要があるでしょう。

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 すでに「QUALIA 006」や「GRAND WEGA」などの光学エンジンに用いられています。

 日本では、リヤプロというと、「貧者の薄型テレビ」というような悪いイメージがあるようですが、これは大きな誤りです。色の再現性や動きの追従性で見た場合、光学的に最も大きなアドバンテージがあるのです。プラズマや、将来有望とされているSEDなど、その比ではありません。

(以下、まだ編集中)

 前回の続きです。

 まず、お献立です。

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 写真左側は、毎度お馴染みのハイパワーLED、Lumiledsさんの「Luxeon Star (LXHL-LW3C)」で、右側は、日亜化学さんの超高輝度白色LED(以下、ホワイトLED)、「NSPW300BS」です。

(1) ハイパワーLEDについて

 LumiledsのハイパワーLED(Luxeon Star)には、1W、3W、5Wのラインナップがあります。輝度を求めるのであれば5Wモノになりますが、放熱対策の問題(*1)と、定電流回路の費用対効果の関係(*2)で、今回は3Wモノを使うことにしました。

(*1) 現時点で市販されている素子は、まだ光変換効率がそれほど高くないため、ワット数が大きくなるに従って、かなりの発熱が伴います。特に、3Wや5Wの素子では、放熱対策を十分にしないと、自らの熱で寿命を縮めてしまうほど多くの熱を発します。

 「ホワイトエンジェルアイ」では、強制空冷方式を採りましたが、さすがにルームランプ内にマイクロファンを設置する訳にもいかないため、自然放熱でなんとか熱容量を満足できる3Wの素子を選択しました。

(*2) 3Wおよび5Wの素子の定格電流は700mAですが、今回は左右のマップランプ、中央のルームランプを、それぞれ独立に点灯させる必要があります。特に、中央のルームランプは、ドアのOpen/Closeに対応して自動減光させなければなりません。

 定電流回路に用いられるパワーICは、比較的高価であるため、いたずらにパワー(輝度)を求めるのではなく、ある程度リーズナブルな価格で実現できることを主眼としました。

 さてここで、「参考」までに、市販のLEDルームランプで使用されているLEDと、今回使用するハイパワーLEDとの明るさの違いを比較してみます。

 市販のLEDルームランプでは、以前までは砲弾型のLEDが使われていましたが、最近では角形のLEDが、12個ほど(E60用)使われているようです。

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 この角形LEDでは、Lumiledsさんからは「Super Flux」 、日亜化学さんからは「High Flux」という素子が製品化されています。またさらに、中国製だか韓国製だかの、怪しいパチリモンの角形LEDもあるようです。

 市販のLEDルームランプでは、どのメーカーのLEDが使われているか、基板を見ただけでは分かりませんが、Lumiledsさんや日亜化学さんは、一般に調達価格が高いので、定価から原価を逆算すれば、言わずもがなな結果になると思われます。

 仮に、ひじょ~に良心的なメーカーであったとして、現時点で最も明るい日亜化学さんの「High Flux (NSPWR70AS)」を使っていた場合、その光度は4.0lm(@30mA)となります。

 一方、Lumiledsさんの「Luxeon Star (LXHL-LW3C)」は、80lm(@1000mA)となります。

 指向角が異なりますが、単純に光束(lm:ルーメン)だけの比較では、20倍ほど違うことになります。
(=仮に最も明るい「NSPWR70AS」を使っていたとしても、20個以上配置しないと、「LXHL-LW3C」1個に敵わない)0xF9F8

(2) ホワイトLEDについて

 日亜化学さんのφ3mmのホワイトLEDには、「NSPW300BS」と「NSPW310BS」とがあります。

 2つの違いは、指向角(半値角)と光度の違いで、「NSPW300BS」は、狭指向角25°で光度4,600mcd、「NSPW310BS」は、広指向角60°で光度2,070mcdとなっています。

 今回は、シフトレバーのあたりを集中的に照らしたかったため、「NSPW300BS」を使うことにしました。

 まずは、シフトレバー周辺をほのかに照らす、φ3mmの砲弾型LEDを置き換えます。

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 写真右側が置き換え前(純正のアンバーLED)、左側が置き換え後(ホワイトLED)です。
(といっても、見た目はほとんど変わりませんが)

 LEDは、極性があるので、あらかじめテスターを使って調べておきます。写真右側の端子が+側で、左側の端子が-側です。

 また、基板上に乗っていた抵抗(715Ω)を、半固定抵抗に置き換えました。これは、明るさを調節できるようにするためです。半固定抵抗の3つの足が載るように、基板を穴開け加工します。

 純正の状態(アンバーLED)で14.4Vを掛けると、15mA流れました。ということで、ホワイトLEDでも15mA流れるように半固定抵抗を調節します。

 LEDの定格電流からすると、20mAまでは流せますが、このLEDはイルミネーションONで常時点灯となるため、あまり流すと寿命が縮まるので、このあたりにしておきます。

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 LEDの収まるソケットを、加工したところです。写真左側が加工前、右側が加工後です。

 純正の状態では、左右に光が漏れないように穴が細長くなっていますが、せっかくの光がもったいないため、ドリルで穴を拡大しておきます。

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 安定化電源を使って、ユニットに組み込んだ状態でテスト点灯させたところです。写真左側が純正の状態(アンバーLED)で、右側がホワイトLEDです。

 純正のアンバーLEDも良いですが、ホワイトLEDも、なかなかに良い感じです。
(好きこのみの問題ですが)

 ということで、「今宵は、これまでにしとうございます」。0xF9C6

 前回の続きです。

 つづいて、つづきます。

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 ライセンスナンバーランプです↑。

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 裏側です↑。OSRAM製の5Wのウェッジ球(41mm)が使われています。

 このウェッジ球を、LumiledsさんのハイパワーLEDに置き換えることにします。

 一部では、カネにモノを言わして、車内外のウェッジ球を片っ端からLEDに換えた挙げ句、このウェッジ球を換えると「ワーニング(球切れ警報)が出るんですけど」とお嘆きの方がいらっしゃるようですが、そりゃ、当たり前です。

 そんな、中国製だか韓国製だか、訳の分からんLEDを使った、ボッタクリの(しかも、大して明るくない)LEDに換えても、うまくいく訳ありません。
(さらに、キャンセラーなんか使ったら、まったく意味なし)

#もっと、お金は有意義に使いましょう。0xF9D1
(まぁ、他人のカネの使い方なので、どうでもいいんですけど)

 ということで、ハイパワーLEDを使って、ライセンスプレートを照らし出すに必要十分な光量を確保しつつ、キャンセラーを使わずに、LED本来の低消費電力を両立させたいと思います。

#ちょっと辛口すぎたかな。0xF9C7

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