"聴覚的に分からないなら視覚的に"ということで、スペクトル分析をしてみました。
〔エンジン音1のスペクトル分布〕
〔エンジン音2のスペクトル分布〕
さて、1と2の違いは?
その前に、集音方法ですが、このようにエンジン直近にステレオマイクを設置しました。
(SONY DVハンディーカム「DCR-PC300K」+小型ステレオマイク「ECM-MSD1」)
ここで、「シュオ~」っというエアフィルターからの吸気音には、「高周波成分が多く含まれている」とすれば・・・、
上記のスペクトルの稜線を見る限り、「吸気音が大きくなった」とは、一概にいえないかと思います。
#もっとも、それぞれの周波数におけるパワーを比較した訳ではないので、厳密なことはいえませんが。
とはいえ、これだけエンジンの直近で集音したにも関わらず、吸気音の差異を明確化することができないものが、果たして、遮音された車内において、吸気音の違いを聞き分けることができるのでしょうか?
縦軸がlog(dB)スケールだと分かりにくいので、リニアスケールにしてみます。
〔エンジン音1のスペクトル分布〕
〔エンジン音2のスペクトル分布〕
最もピークの大きい2.4kHzから上の周波数では、微妙にスペクトル分布が異なるように見えますが、ほとんど誤差の範囲かと。
〔職人の独り言〕
久しぶりに「ハミング窓」とか「ハニング窓」とかいう言葉を見ました。
"いまとなっては"ですが、齋藤收三先生や古井貞煕先生の音声工学を、ちゃんと勉強しておけば良かったな~と、反省しきりです。まさに「後悔先に立たず」。
(当時はどんだけ偉い先生なのか、分かんなかったんだよな~)0xF9D3
つづいて、パーシャル状態のエンジン音を比較してみることにします。
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