少し夢のあるお話を。0xF99F
皆さん、NORAD(ノーラッド)という名前を聞いたことがありますでしょうか。
#トム・クランシー好きには、ピーンとくると思いますが。
(私はビンビンきちゃいました)0xF9F7
NORAD(北米航空宇宙防衛司令部;North AmericanAerospace Defence Command)とは、アメリカとカナダが共同運営する統合防衛組織のことで、航空や宇宙に関する危機の早期発見を目的として、地球上の核ミサイルや戦略爆撃機などの動向、周回軌道上を回る人工衛星の状況などを、24時間体制で監視している組織です。
そのNORADにおける「サンタクロース追跡作戦」が、今年で開始50周年を迎えるそうです。
なぜにNORADがサンタさんを追跡しているかというと、つぎのようなエピソードが。0xF9C6
ことの発端は1955年、米コロラドにあるスーパーが、子供たち向けに「サンタクロース・ホットライン」を開設した際、“サンタさんとお話しができる電話番号”として、NORADの前身であるCONAD(中央防衛航空軍基地)の番号を誤って広告に掲載。
#なんでそんな大それた間違いをしたのかは、ひとまず置いておこう。
子供たちからの問い合わせを受けた当時の司令官(ハリー・シャウプ大佐)は断り切れず、機転を利かせて「サンタは北極点から南に向かったらしい」と答え、以降、毎年サンタの追跡が行なわれるようになったそうです。
#う~ん、なんともアメリカらしい。
(日本のガチガチのお役所にはできないな)0xF9D1
NORADでは、防空レーダー、偵察衛星、サンタカム、ジェット戦闘機の、4つのハイテク・システムを使ってサンタを追跡するとのこと。
まず、北極圏を出発したサンタさんを、防空レーダーが検知。つぎに、24日を一足早く迎える太平洋地域を皮切りに、日本、アジア、ヨーロッパの順に地球を一周するサンタさんを、偵察衛星で捕捉。
どうやって追跡するかというと、ミサイルの追尾には、一般的にはミサイル下部から放射される熱(赤外線)を感知し、追尾しますが、サンタさんの場合には、“♪真っ赤なお鼻のトナカイさん”「ルドルフ」の鼻先から放射される赤外線を検出し、追跡するとのこと。
(をい)0xF9C7
そして、世界各国に設置された高感度ディジタルカメラ「サンタカム」で、サンタさんの飛行の様子を、刻々と撮影します。
最後に、北米上空に現れたサンタさんを、カナダ空軍のジェット戦闘機CF-18“ホーネット”がお出迎えし、さらにアメリカ空軍のF-15“イーグル”、F-16“ファイティングファルコン”が、「サンタさんご一行」とランデブー飛行します。
このジェット戦闘機にも、機首下部のガンポッド位置に「サンタカム」が装着されています。
#果たして、サンタさんは音速に付いて行けるのか、はたまた、トロいサンタさんに合わせたジェット戦闘機が失速・墜落しないのか、とても心配です。0xF9F8
各国を回るサンタさんの様子やジェット戦闘機とのランデブーの模様は、ネットを通じて特設サイトから全世界に配信されるとのことですので、イブの夜、お子さんと一緒にご覧になってはいかがでしょうか。0xF948
#皆さんは、いつまでサンタクロースを信じていましたか?0xF9CE
〔作戦概要〕
〔作戦指揮官からのメッセージ〕
#いくら子供たちの夢のためとはいえ、国家機関がここまでするか。0xF9C7
〔関連リンク〕
・NORAD Tracks Santa 2005